調和の流れを学ぶ ひとつがすべてへ すべてはひとつへ credo

心と体の陰陽五行 ②肝臓の癇癪と遊び心

2016.11.24

 

【 心と体の陰陽五行①腎の司る恐れと安心 】の続きです。

 

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体幹の最底辺で生まれた「快・不快」が、

腹の上に昇っていくにつれて脳と近づき、言葉を得て「感情」として形作られていきます。

 

腎の『恐怖』は「闘争か逃走か」(アドレナリン・ノルアドレナリン)と二極化し、

闘争心は肝のパワフルさと、逃走心は脾系の周囲環境をキャッチする観察力と合わさって、

それぞれ「怒り(闘争)」か「憂慮(逃走)」となって体現します。

参考→【 脾系の憂鬱 
 

 

肝臓は、約2500億個の肝細胞と2000種以上の酵素から成る、
人体最大、24時間稼働の「化学工場」。

胃腸で吸収された粗い栄養分を膨大な血流と共に最初に受け止め、代謝解毒、
余剰を貯蔵&放出し、体全体の血流・栄養状態を調整します。

特に午前中に活性化し、深夜間は自らの細胞を修復・再生しており、
東洋医学で用いられる「子午流注」では、
肝の経絡は1時~3時に気血が肝に戻るとされています。

(『時間治療』では、解毒が速まるよう、抗がん剤を夜間に投与するそうです)

 

本来の仕事は、
毎日入れ替わる全身細胞の原料合成し新陳代謝を促す(老化防止)ことです。

酵素を使った解毒作業は、生体にとって緊急度も重要度も高いけれど、
本来優先してやりたい作業ではないらしく、負担も大きい。

これが続くと肝臓そのものの再生キャパを超えて、
肝細胞が傷つき酵素が血中にダダ漏れ、
血液検査で度肝を抜く値と遭遇することになります。

肝臓の悩ましさを知る→ ”考え方”を考える|タスクの「重要度」と「緊急度」:”重要”な仕事に注力しよう

 

・・・肝臓って、
かける負担次第で、ブラック企業(工場)になりますよね。

ブラック企業って、「全部受け入れる」体制、
顧客のわがままが背景にあるのでは?と思う私です。

目の前の緊急度・重要度(現実問題)に振り回されて、

最初の目的(どう生きたいか・生き甲斐)を見失っている、という感じ。

 

一部はすべてに通じていて。

看護師時代の経験やセッションを通して気づいたことですが、

肝臓の働き方(働かせ方)は、

そのままその人の働き方・価値観に通じていくように感じられます。

 

肝臓疾患の方は、責任感がすごく強い。

全然遊ばない、ものすごくよく働く。
(でも本人は、『全然出来てない』とか仰る)

「いいよいいよ、私がやる」
「こうするべき(当然)でしょ?」
「私の責任だから」と、よくおっしゃる。

パワフルで行動的、豪快、おしゃれ。
リーダシップがあり即問題解決に動き出す「姉御肌」「親分肌」だったり、
話好き世話好きな「おかみさん」風、太鼓腹!

全身に力が漲っているような堅太り体型
(特にウエストのくびれがなくり、ももが横に張り出すように足太り体型)や、
痩せていても虚脱しておらず、目の鋭さが特徴的でした。

 

冗談に、毒を含んでいる話し方。

言動も、無意識にちょっと乱雑(物をドサッと投げ置く、「つい」人や物を叩くとか)。

 

お部屋はこまごまとした荷物が多くて、
いつの間にか、
お見舞い品や書類、ボールペン、小さな菓子、空き箱、衣服がどんどん溜まって行く。

一見サバサバしているのに、執着にも似た『捨てられない病』が、
他疾患に比べると多くいらっしゃったように感じます。

 

肝臓の分解解毒機能が停滞すると、
その人自身の『要・不要』判断が鈍ってくるのかなあ?

なんだか自暴自棄になってるみたい・・・

と、東洋医学やマクロビオティックを何も知らなかった頃、うっすら感じていました。

 

あの時の直感は当たっていたように今は思います。

門脈を通して血流が一手に肝臓に流れ込んでいくように、
肝臓系が疲弊する時は、
物事人の流れを一手に引き受け過ぎている時。

停滞はしがらみになって、自重で動けなってイライラしている。

 

肝臓の疲弊を一言で言い表す言葉は、「癇癪」です。

 

「癇」は肝臓の肝を、
「癪」は疲労が積もった状態で疾の2番目くらいの状態を表しており、

肝の癪とは、「キレル」状態・・・癇癪です。

 

怒りを爆発させる時の、威嚇のポーズを思い出してみてください。

 

鶏が翼を大きく広げるように、全身をいからせ膨張させる。

「いかり肩」

「髪の毛が逆立つ感じ」「頭に血が昇る」

「手のひらを握りしめ振り上げる」「爪を立てる」

「クワッと見開いた目」「吊り上がる眉、眉間の皺」

「駄々をこねて踏み鳴らす足」「貧乏ゆすり」

 
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東洋医学で肝臓の気が通るとされる感覚器官は、眼・爪・筋、

足の親指側の内側ラインと、
体全体の横側(側頭部からウエスト、太もも外側ライン)に気の道が走ります。

威嚇のポーズラインが、肝の気が開く場所です。

 

全身の緊張は逆流して肝を傷め、

傷めた肝からは停滞した気が全身を硬くさせる。

 

血液が集中し体内で最も重くカッカッした臓器だからこそ、

肝を養うのは「軽やかさ」「爽やかさ」「清々しさ」です。

 

良い香り、菌が湧き立つ酵素食やフレッシュな青菜、酸味の果物、

目に優しい色合い、清々しい空気の流れ、リラックスをもたらす居場所や関係性が必要です。

休む、任せる、頼る、断る、没頭する、気を抜く手を抜く、楽々と。

即物的な現実世界とちょっと距離を置いて、

精神性の世界、音楽、芸術、自然に触れること。

現実離れしがちな理想像はさておき、

「ようようようよう、よーう頑張ってる!!」って、自分を認めてみる。

子どもがお手伝いしたら、

目いっぱい褒めてもらえるように。

 

子どもみたいに、

鼻歌うたって、生きる(^.^)

それくらいの方が、肝臓は楽ちん。

 

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肝臓は、午前中や春先、特に働いて自浄をもたらす臓器。

朝や春、地上の気は天(未来)を目指して上昇拡散して行きます。

その大地に流れる気の流れと共鳴し、

腎から昇って来た「快」「好き」を、「ワクワク♪」「童心」に形成するのが肝。

新しいビジョン、発見、希望、夢、想像(創造)性、楽観性やポジティブ思考、

程よい現実的な企画計画力、好奇心や挑戦する勇気、向上心、成長発達etc.

「あ、あれやりたい!」

「こういうのいいよね。やってみよう♪」

こんなインスピレーションがポッと芽生えるのは、

肝臓がスムーズに動ける遊びの部分、「余白」が、

人生にも体にも心にもお部屋にも、あるからだと思うのです。

 

 

 

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