調和の流れを学ぶ ひとつがすべてへ すべてはひとつへ credo

冬のお薦めは本葛湯

2014.01.08

こんにちは、癒食カウンセラーの大森まゆみです。
12月頃から「乾燥肌」「冷え」「下痢/便秘」等のお悩みが増えて来ていました。
クリスマスやお正月…怒涛の外食や御馳走料理シーズンが終わってホッと一息の最近では、
さらに「倦怠感」「眠気」「腰痛」「肩凝り」などが加わり聞こえて来ています。

体表面を覆う皮膚は、陰陽反転して体奥を走る腸内の状態を現します。
腰や肩は小腸大腸の経絡が走り、腸内環境の滞りがひびきます。
砂糖・アルコール・乳製品など血糖値を急激に高める飲食物が続くと、
空腹時の急激な眠気や極度の疲労感・精神的な不調など低血糖症状が出現します。
皆様、胃腸の疲れが全身に直撃しているご様子です。

 

そんな状態の時にお薦めなのが、「葛湯」です。
疲れた腸壁に優しく浸透し、宿便を剥がし、腸を潤し温めてくれます。

「葛根湯」の他にも、様々な漢方薬に利用される、マメ科の野草『葛』の根。
根以外にも花・葉・蔓の部分にも効能があり、
日本では1300年前、中国では2200年前から薬として使われていた記録があるそうです。
血圧・精神安定、肝機能向上、脂質・糖分代謝促進、ホルモンバランスの安定etc.
少し調べれば、数え切れないほどの効能がうたわれている優れた食材です。

マクロビオティックでは、陰陽両極端な症状に効くとされます。
極陰症状ではやや多めに用い、
極陽性では少量のみに留めると良いと思います。
小麦粉製品・油脂・乳製品を多く摂り、腸内に宿便が溜まっている状態にもお薦めです。
葛湯の基本は、水1カップに対し、小匙1杯/日を基本の分量とします。

〇乾燥肌・頬の発赤・頑固な便秘・低血糖症にお悩みの方は、
林檎ジュースや生姜汁、豆乳などを水に混ぜ、
小匙1杯程度の葛粉で葛湯を作ってみてください。
パン食が多い方は、豆乳を使う事で乳製品への欲求が治まりやすくなります。

〇冷え症・浮腫み・軟便や下痢・吹き出物・精神的な不安定性にお悩みの方は、
梅醤番茶に大匙1杯~3杯の葛粉を加えて作る、梅葛番茶・葛練りにされるのがお薦めです。
(葛湯の作り方は、近々【credo kitchenchannel】でも動画をアップする予定です。)

 

そんな万能薬的な葛粉ですが・・・、
葛は栽培しても、電気乾燥でも良質な物はできないらしく、
本物の葛粉は400年前とほぼ同じ製法で作られていると言うので驚きです。
現在でも山中に入り手で掘り出し、水洗いして粉砕機にかけ、でんぷん質を水の中に溶かし出します。
できた乳白色の液体を、容器の中に一昼夜放置すると、葛の成分が沈殿して固まり、
この塊をもう一度水に溶かして、2~3日放置し沈殿させます。
上水を捨て、再び溶かして同じ工程を10~15回繰り返し、
さらに晒(さら)された葛を50日くらい自然乾燥させ…
こうして葛粉が出来上がるまでに、およそ2ヶ月かかるそうです。
葛の根100kgで、7kgしか取れない…それはもう、大変貴重な物なのですね。

本物の葛粉は高価ですが「お薬」として使うなら、
ぜひ『本葛粉』を手に入れてください。
その製造法・貴重性・食効を考えると、高価な物には訳がある!と納得します。
安価な『葛粉』では片栗粉が混ぜてある場合がありますので、ご注意を。
(片栗粉の原料はジャガイモ。ジャガイモは熱帯産なので体を冷やす作用を持ちます。)

 

これからの季節は、インフルエンザ・ノロウイルスなど感染症が流行し始めます。
体を冷やさず、免疫力を上げ、肝臓の解毒力を補っておく事が重要です。
体を作る細胞や血液は、そんなにすぐには変われません。
今から徐々に、ゆっくりと積み重ねてあげること。
1日1杯、とろんとしたあったかい葛湯…そこから始めるのはどうでしょう?


当店取扱い本葛粉
100g 504円(税込)
500g 2,184円(税込)