調和の流れを学ぶ ひとつがすべてへ すべてはひとつへ credo

陰陽の基本

2016.07.23

陰陽とは

まずはすごく簡単に、東洋医学の背景にある「陰陽」について、説明したいと思います。

陰陽とは、森羅万象すべてのものを二つに分けた時、
片方のグループを“陰性”と呼び、もう片方を“陽性”と表した、それぞれの総称です。

 

陰性とは

陰性のグループに属する性質の特徴は「ゆるめる」という遠心性の拡張作用が代表的になります。
宇宙がビッグバンを起こし、あらゆる方向にエネルギーが発散していくように、物事が中心から分離分散していく力を「陰性」は表します。
地球の中央部から天に向かい大きな渦になってエネルギーが昇り還っていくように、
陰性のエネルギーの流れは、
・上昇する
・軽くなる
・目に見えなくなる
・離れる
・広がる
・水が溜まる
・冷える
などの現象を地球上では起こします。
 

宇宙が全方向に拡大し続ける中でエネルギーが交差・衝突すると、
今度は、渦が中心に向かって集約する反対の動きが発生します。
 

陽性とは

この、辺縁から中心に向かうエネルギーの渦を「陽性」と言い「引き締める」求心的な作用が代表的です。
宇宙から地球の中へ奥へ、自転と共に細く小さく捩じり込むように、物事の中央・中心・内側に向かいます。
この過程で、目に見えない物は見える物質化する現象が起き、
・下降
・集約
・重い
・凝縮
・乾燥する
・熱くなる
などの作用も生じます。
 

陰陽の動き

地球の中心までたどり着いた凝縮性の渦は、中心で反対方向の動きに転化して、今度は上昇・拡散の方向へ渦を巻いて天へ還っていきます。
陰陽は、同じ一つの宇宙エネルギーが、方向性を変えて出たり入ったりを繰り返している状態なのです。

星雲の動きから原子以下の粒子の動きまで、目に見えない精神の動きから目に見える身体の構成機能まで、すべてはスパイラル状に形成されており、二つの対立的相補的な力である陰陽、遠心性と求心性によって統制されています。
宇宙に現れるすべての現象はこの二つの力によって決められています。

変化や動きはすべて陰性か陽性か、どちらの要素も持ちながらどちらかがいくばくか勝っている状態で、
完璧に陰性な物も完璧に陽性な物も、また完璧に中性な物もありません。

すべてのものが相対世界を形作っている渦の過程にあり、陰は陽へ、陽は陰へと絶え間なく変化し続けています。
どちらが善い・悪い、価値がある・ない、という物ではなく、どちらも「今この瞬間」にただ起きている現象なのです。
陰も陽も、相対相補の関係にあり隔てられるものではありません。
 

陰陽の動き 具体例

例えば、リラックス(ゆるむ)も集中力(引き締まる)も、どちらも大切ですよね。
集中を超えて緊張(引き締まり)し続ける、またはリラックス(ゆるみ)を超えて散漫になってしまっても、どちらも不調・病気になってしまいます。
暑い夏は体を冷やす(陰性)必要がありますが、行き過ぎると冷え性(極陰)になってしまうし、だからと言って暑い気候で陽性食を過剰に摂ると、体に熱が籠って熱中症になってしまいます(極陽性)。
ほど良い陰性さと陽性さを互いに繰り返しながら、バランスを保つことが大切なのです。

これを料理に置き換えると「良い塩梅」となります。
塩辛過ぎず、かといって薄味過ぎても、味に締まりがなくてつまらない。
甘味を活かすのはごく少量の塩が隠し味に効き、効き過ぎた塩気を相殺するのは油や酢です。
陰陽は料理で理解すると、とても身近で、より変化を体感しやすい物になります。
 

マクロビオティックを活用する

マクロビオティック関連の本には、肉や魚、白砂糖、乳製品などは「極性」だから食べてはいけない、外食なんてもってのほか!などと書いてあることもあり、窮屈に感じられるかもしれませんが、そんなことはないのです。
「食べてはいけない」に注目するより「食べるとどうなるか」を考えてみるのはいかがでしょう。
食材の持つ陰陽のエネルギーを体感しながら、幅広い選択肢の中で、自由に選べるようになると良いですね。
日本人はもともと、肉や魚等の「食べ合わせ」として、 陰陽という言葉は用いなくとも、心身の陰陽のバランスを調整する作法を料理の中に身に付けていました。
その食べ合わせや良い塩梅の料理法を、 陰陽の視点から観てみたいと思います。

ただ、何かしら身体症状や精神的に不快な症状がある方は、 肉・魚・卵・パン・白砂糖・乳性品など「極性」の強いものを、最低3日でも良いので抜いてみられると、症状はかなり軽減します。