調和の流れを学ぶ ひとつがすべてへ すべてはひとつへ credo

葛湯各種

2016.08.25

葛の効能

葛は乾燥肌や冷え、下痢、便秘などの症状を改善してくれるお薬のような存在です。
体を温める効果が高いので、冬によくおすすめしますが、夏場にもぜひ飲んでいただきたいドリンクの一つです。

体表面を覆う皮膚は、陰陽反転して体奥を走る腸内の状態を現します。
腰や肩は小腸大腸の経絡が走り、腸内環境の滞りがひびきます。
砂糖・アルコール・乳製品など血糖値を急激に高める飲食物が続くと、空腹時の急激な眠気や極度の疲労感・精神的な不調など低血糖症状が出現します。
そんな状態の時にもお薦めです。
疲れた腸壁に優しく浸透し、宿便を剥がし、腸を潤し温めてくれます。

 

症状別おすすめ葛湯

梅葛湯・梅醤葛湯 冷え・浮腫み・軟便や下痢・吹き出物・精神的な不安定性にお悩みの方
リンゴジュース・生姜汁・豆乳
(いずれも水で薄める事をおすすめします)
乾燥肌・頬の発赤・頑固な便秘・低血糖症にお悩みの方

 

作り方

【梅葛湯】

【材料】
梅干し   1/4個
本葛粉   小匙1
水     150ml

【作り方】
1.鍋に葛を入れる。

2.葛と同量の水で溶く。

3.分量の水を注ぎ、混ぜ合わせる。

4.梅干しを加える。

5.中弱火にかける。
火にかけている間は木べらで混ぜ続ける。
最初は白濁している。ゆっくりと色が変わっていき、透明になったら出来上がり。




※リンゴジュースで作る場合は、水とリンゴジュースの割合は1:1で作ります。

※下痢の場合は、葛粉を大匙1にするとよく効きます。

 

本葛について

「葛根湯」の他にも、様々な漢方薬に利用される、マメ科の野草『葛』の根。
根以外にも花・葉・蔓の部分にも効能があり、日本では1300年前、中国では2200年前から薬として使われていた記録があるそうです。
血圧・精神安定、肝機能向上、脂質・糖分代謝促進、ホルモンバランスの安定etc.
少し調べれば、数え切れないほどの効能がうたわれている優れた食材です。

マクロビオティックでは、陰陽両極端な症状に効くとされます。
極陰症状ではやや多めに用い、
極陽性では少量のみに留めると良いと思います。
小麦粉製品・油脂・乳製品を多く摂り、腸内に宿便が溜まっている状態にもお薦めです。

そんな万能薬的な葛粉ですが・・・、
葛は栽培しても、電気乾燥でも良質な物はできないらしく、本物の葛粉は400年前とほぼ同じ製法で作られていると言うので驚きです。
現在でも山中に入り手で掘り出し、水洗いして粉砕機にかけ、でんぷん質を水の中に溶かし出します。
できた乳白色の液体を、容器の中に一昼夜放置すると、葛の成分が沈殿して固まり、この塊をもう一度水に溶かして、2~3日放置し沈殿させます。
上水を捨て、再び溶かして同じ工程を10~15回繰り返し、さらに晒(さら)された葛を50日くらい自然乾燥させ・・
こうして葛粉が出来上がるまでに、およそ2ヶ月かかるそうです。
葛の根100kgで、7kgしか取れない!それはもう、大変貴重な物なのですね。

本物の葛粉は高価ですが「お薬」として使うなら、ぜひ『本葛粉』を手に入れてください。
その製造法・貴重性・食効を考えると、高価な物には訳がある!と納得します。
安価な『葛粉』では片栗粉が混ぜてある場合がありますので、ご注意を。
(片栗粉の原料はジャガイモ。ジャガイモは熱帯産なので体を冷やす作用を持ちます。)

インフルエンザやノロウイルスなどの感染症には、体を冷やさず、免疫力を上げ、肝臓の解毒力を補っておく事が重要です。
体を作る細胞や血液は、そんなにすぐには変われません。
ゆっくりと積み重ねてあげること。
1日1杯、とろんとしたあったかい葛湯。
そこから始めるのはどうでしょう?