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望診法とは

2016.07.23

西洋医学と東洋医学の違い

中国や日本などの東洋医学の基本的な考え方には、現代の西洋医学とは対立的な立場もありますが、それは同時に補い合う存在だと言えます。
西洋医学では対症療法がその中心にあり、症状を抑制していくというものです。
東洋医学では病気や日常的な体調不良の場合でも、それらが引き起こす深刻な症状が現れるまでに、体の中の状態がその対立相補的な体の表面に現れることをつかんでいました。
顔や手足、胸や背中、頭部頭髪、こういった部位に見つけられる変化を観察することによって、体調不良や病気を予見し、早期に原因から取り除く。
このような診断の第一段階が「望診法」と言われるものです。

なぜ顔なのか?

「頭部」と「体部」では、頭部は小さく硬く複雑な構造が凝縮している陽の存在、体は大きく中空で柔らかい、各臓器が広く収まる陰の部分です。
人間の身体において頭部と体部は首を中心にして対照的な構造になっていることを示しています。
宇宙の法則を身体に応用すれば、この頭部と体部は相反相補の関係にあり、体内に収まっている各臓器は、それぞれ関連する部位を頭部に持っているのです。そのため、顔を観ることで体の中にある各臓器の状態を観てとることが出来るという診断方法になります。

望診 顔ロゴ-2

望診法のはじまり

望診、特に顔に関する研究は昔から行われてきました。
西洋では「万学の祖」と呼ばれた古代ギリシャのアリストテレス(紀元前384~322年)が顔と性格の関係について研究していたと伝えられています。
一方東洋でも古代中国において、顔を病気や運命などの判断目的に観察する方法が見出されました。
古代文明人から受け継がれてきた望診法ですが、顔は、その人の運命までも表すとして、観相法とも呼ばれて来ました。

観相法の基礎を築いたと言われる偉人たちの中に、達磨大師の名前もあります。
壁に向かって9年間も座禅したと言い伝えられている大師は、「親から引き継いだ形態だけでなく、人の育ちや学び方、考え方によって顔が画かれる」と結論づけています。

また、江戸時代の観相家、水野南北も、「どんな悪相、凶相でも、食を慎んでいけば相を変えることは可能であり、それによって運も変わる」と言っています。
観相家の大家である水野南北ですが、晩年になると、彼は「食」に着目するようになり、人間の運命を最も大きく左右する要になるのは「食事」であると考えるようになります。
食事の仕方によって、人間は健康を手に入れ、運命を切り開き、長生きも可能になるというマクロビオティックの原点の考え方に至ったのでした。

このような南北の観相法と食事法に関する教えは、後に明治時代の陸軍薬剤監、石塚左玄、現代マクロビオティックの生みの親、桜沢如一、それをさらに発展させて世界に広めた久司道夫へと受け継がれ、今に続いているのです。