調和の流れを学ぶ ひとつがすべてへ すべてはひとつへ credo

夏の過ごし方

2016.07.25

夏の期間

5月5日「立夏」~8月7日「立秋」

大気は暑く陽気を極め、環境とバランスとるために、自然と陰性な物(体を冷やしゆるませるもの)を欲するようになります。
夏を快適に乗り切るためには、脱水や熱中症に注意しながらも、「ほどよい」陰陽のバランスで日々心身をケアしていきましょう。

食事指針

夏野菜独特の香りや色彩、苦味成分には、紫外線による酸化・疲労を防ぎ、夏バテや夏風邪を予防する栄養価の高い物が多くなります。
しかし夏野菜は陰性作用が強いため、程よい陽性な調味料を組み合わせましょう。

夏と言えどもエアコンや夜気で冷えるので、冷たい飲食を重ね、必要以上に内臓を冷やすと
食欲低下・下痢・めまい・立ちくらみ・肌皮膚トラブル・夏の冷え症・精神の不安定さにつながります。
意識的に熱いお茶や暖かい物を食べることで、代謝を促進させ発汗を促すことも大切です。

おすすめの食材

夏が旬の極陰性の作物は、体を潤わす瑞々しい食材です。

  • トマト・ピーマン・じゃがいも・茄子
  • レタス・アボガド・胡瓜・ゴーヤ
  • スイカ・桃・イチジクなど

極陰性食品(甘くて柔らかくて水っぽい物)を食べすぎると、
私たちの皮膚や血液も、甘くて柔らかくて水っぽい(湿っている・浮腫んでいる)状態となります。
循環が滞りやすく、冷えて免疫系も活性化しにくいので、
以下の症状がでた時には、量を減らすか陽性の調理法でいただきましょう。

  • 怪我しやすくて治りにくい
  • 痣がすぐ出来る
  • かぶれて痒みが出やすい
  • 虫に刺されやすい状態
  • 虫に刺された箇所が大きく膨らんで治りにくい。

おすすめの料理法

ポイントは3つ。
1.加熱時間を短縮
2.手間をかけない
3.塩・調味料・油量を減らす

素材にサッと火を通す程度の調理時間で、シャキシャキとした歯ごたえの残る仕上がりにしましょう。

  • 茹でる:食材の色が変わる程度(数十秒~5分程度)
  • 炒める:中華料理のようなイメージ・中火~強火・水炒めを心がける
  • 揚げる:薄くスライスした野菜などを数十秒程度でサッと揚げる
  • 生:素材によっては塩ひとつまみや梅酢・梅肉などを加え陰陽のバランスを取る

冷房や、冷たい飲食で体が極陰性に傾くのを予防するためには、
サラダや冷麺など生野菜ばかりにならないよう、副菜の一品にはアクセントをつけます。
また、米自体が陽性で食べにくくなる時もありますが、麦やトウモロコシなど陰性の穀物やジャガイモなども主食に活用してみましょう。

  • 根菜の重煮
  • 味噌煮
  • 梅煮
  • 梅肉和え
  • 海藻料理
  • 温かいスープ

脱水症には2種類あります

1.高張性脱水

暑い中で水分補給が少ない場合、
高体温・口渇・皮膚の乾燥・頻脈・体重減少・目がくぼむ・興奮状態などが現れます。
体内の水分量が少なくなり、逆に塩分濃度が濃くなっている状態の為、
なんとなく口の中が『しょっぱ苦い』感じがしてきたり、
尿の1回量が少なく色も濃く、きつい臭いがしたりします。

この時、塩分濃度が高い飲食や、スポーツドリンクの一気飲みをしてしまうと逆効果。

常温~やや冷たい程度の水分やお茶を飲みましょう。
極端に濃度が濃く冷たい飲料は吸収されにくいだけでなく、逆に胃腸の不調を招きます。
市販のスポーツドリンクなら1/3程度に薄めて少しずつ飲むことも推奨されています(1時間に500mlのペースです)が、
糖分が心配な方は最後でご紹介します経口補水液をお作りください。

瑞々しい夏野菜や果物、冷奴などを食べて潤いを補給しても◎
水を飲むより「食べる」方が細胞に浸透しやすくなりますので、薄味の野菜スープや茹で野菜、お粥や雑炊などもお薦めです。
これら「高張性脱水」は、極陽性になっている状態です。
もともと塩気が多く皮膚の乾燥・発汗しにくい体質の方は要注意です。

2.低張性脱水

「塩分補給も大切」なバージョンの脱水は、
嘔吐・下痢・食欲不振が重なった場合に生じやすくなります。

夏風邪や食中毒などから嘔吐・下痢・食欲不振などの胃腸症状が重なると、
汗や腸液の喪失によって、体内の電解質(ミネラル分)が失われ、塩分不足の「低張性脱水」に陥ります。
症状は、先ほどの症状とも重なりますが、少し違う部分もあります。
「せめて水は飲まなくちゃ・・」と水分だけは摂取されるので、体内の水分は維持されます。
しかし、失われた塩分補給が不足し、体中の細胞が浮腫んでいるような状態になります。

血圧は下がり頻脈となって立ちくらみがし、
脳細胞も浮腫んで頭痛や吐き気、手足は冷たく、
こむら返りや筋肉のひきつりが起きやすくなり、全身がだるく眠りがちになってきます。

口渇や尿量減少は自覚されにくいのが特徴です。
この時は極陰性状態への対処として、やや陽性に調整します。
お茶・水に粗塩をひとつまみ加えて飲むのもいいですし、すまし汁や味噌汁を飲んで塩分補給を心かけましょう。

もともと砂糖・乳製品を好み、貧血・免疫力が低い陰性体質の方は注意しておきましょう。

どちらの脱水タイプを予防するにも効果的なのが、梅干し(梅酢)と玄米甘酒です。
朝1杯の梅醤番茶や薄めた玄米甘酒、必要時は手作りの経口補水液(腸から吸収されやすい糖と塩分の組成水)を飲みましょう。

手作り経口補水液の作り方

経口補水液は、常飲する物ではありません。
スポーツや屋外のお仕事で大量に汗をかくと予想する時に用いて下さい。

以下の材料を容器に入れ、よくかき混ぜます。
・水 500ml
・甜菜糖 大匙2杯(20g)
・自然海塩 小匙1/4(1.5g)
・レモン汁(もしくは梅肉大豆一粒分)