調和の流れを学ぶ ひとつがすべてへ すべてはひとつへ credo

五行の基本

2016.07.23

陰陽の復習

マクロビオティックとは、巨視的な宇宙観、宇宙の秩序に従った生活の道を意味します。
宇宙の秩序を生活に取り入れる時、すべてのものを陰(緩める力)と陽(引き締める力)という二つの動きに分けて考えます。
この相反する二つのバランスが、互いを補い合うように働き調和する状態を「中庸」としています。

例えば料理とは、「理(ことわり)をはかり調える」行為です。
ここで言う「理」とは、水(陰)と 火(陽)を指しています。
暑い陽性な気候環境では、水分の多い陰性な食事で体を潤し、
暗く寒い陰性な環境では、じっくり火を入れた温まる陽性食を摂るなど、
食事とは、人間が環境に適応できるよう、食材に対し火と水で陰陽のエネルギーを調整し、体と心にバランスの良い力を取り入れるための行為なのです。

絶対的な陰も絶対的な陽もなく、また完璧な中庸もありません。
この世のすべては、陰陽が互いに影響し合いながら、絶え間なく変化し続けています。
陰極まれば陽へ、陽極まれば陰へ・・・
変化には法則性があり、あらゆる現象はそれぞれ変化の周期スピードを持ちながら、今この瞬間も繰り返されています。

エネルギーの動きを代表的な五つの場面で表したのが「五行」です。
中心から分離分散し、物質がやがて目に見えなくなる過程で、エネルギーが上昇・拡散する遠心力「陰」の動きと、
気体が物質化するように、物事が中心・内側へ引き締まり、下降・凝縮する求心力「陽」の動き、
その両極の間に生まれた動きは、次のような五つのタイプに分けられます。

東洋では、これら五つのエネルギー状態に、シンボル「木火土金水」が当てはめられ、四季もまた五つのステージに当てはめられました。

・上昇(木)春
・拡散(火)夏
・安定・下降(土)土用・晩夏
・凝縮(金)秋
・漂流(水)冬

人間の体内や自然界すべてのものは、この五つのサイクルに従って変化していると考えられます。
一つのカテゴリーに属する現象は、同様のエネルギーと共鳴し養われます。

credo五行表-晩夏

相補の関係

上昇のエネルギーは拡散する力をさらに強くし、拡散の力は安定・下降を生み、下降性の力は凝縮する動きを助け、凝縮したエネルギーは漂流するようになります。
「木は火を燃やし、燃えた後に灰(土)ができ、土の中に鉱物(金)が生まれ、冷えると鉱物の表面に水滴が滴り、水は木を助ける」というように、
五行のエネルギーはそれぞれ時計回りにお互いを助け、より力を与えるような関係性になっています。
これは身体各器官の状態にも当てはまります。
例えば、腎臓の状態が良くなれば肝臓の働きも良くなり、肝臓を強くする食べ物を摂ると、心臓にも良い影響が与えられるようになります。

相克の関係

一つおいた隣のステージとの間には、陰陽が対立する相克(反発し合う)関係があります。
「木は土を傷め、土は水の流れを遮り、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を切る」というように、上昇のエネルギーは安定・下降の力を抑え、安定・下降の力は漂流性を抑制します。
身体状態で例えれば、陰性(上昇・拡散)の食べ物の過剰摂取は肝臓や心臓を刺激し過ぎてしまい、その結果、胃・膵臓・脾臓の安定性を持つ臓器が間接的にダメージを受けて疲弊する、という具合です。

まとめ

「相補相克」の関係を観ると、どれか一つが突出・欠損すれば全体が崩れるため、
五つのエネルギーが滞りなく循環し、それぞれが活発であるバランスの良い状態が大切だとわかります。
実生活の中でエネルギーが五つに変化する場面、季節、一日の時間帯、食べ物、調理法、味付け、身体状態、精神状態、人間関係、社会現象など、すべての事柄の相関関係をとらえ、陰陽の具体的な調整ができるようになります。
まずは、気候や環境の変化に合わせた食事・ライフスタイルで、心身を柔軟にしていきましょう。