調和の流れを学ぶ ひとつがすべてへ すべてはひとつへ credo

「腎」が司るグランディング力

2017.02.10

腎の性質・働き

東洋医学では、
体幹中央の内臓を発達させた気は、身体末端へ向かって拡散していくと考えられます。
眼や耳、鼻、口など感覚器官は、
内奥の内臓と通じる『気の穴』としての最終地点(開竅する)でもあり、外界の気が入ってくる折り返し地点でもあります。
「気」って「気持ち」の「気」ですから、
気が張って体が緊張している状態では、放出されるはずの気は出口で行き詰まり、その滞りが逆流するように、臓器を傷めると考えられています。

生まれてすぐの赤ちゃんって、本当によく泣きますよね。
ちょっとでも離れたら「死ぬ、もう死んじゃう!!」みたいに全身全霊でギャン泣き。
「背中スイッチ」なんて言葉もあるように、抱っこで支えられていた背中がスッと冷えると、寝かしつけはやり直しです。
『恐怖』って、生まれてすぐの赤ん坊にも備わっている生存本能。
犬も人間も、恐怖の極限に達すると怖気(鳥肌)立って、失禁します。
「背中を預ける」は「信頼」を言い表しているように、背中は自分ではどうしようもできない大事な部分。

その背中側に位置する臓器の一つが、腎臓です。
腎臓

シンプルですが、腎をはじめとする泌尿器系は、
動物としての本能的な危機回避・安心安堵・グランディング、
「生きたい」という生命欲に、直結する臓器ではないかと思います。

これは、「自分らしく活きたい」という欲求でもあるし、単純に生物としてのバイタリティでもあります。
 

泌尿器系=東洋医学で言う「」は、
・副腎
・腎臓
・膀胱
・尿道
・生殖器など も含まれる概念です。

機能的には、
ホルモン分泌(成長発達・性徴)
・血液生成
・血液循環 に関わります。

気の道(経絡)は、
背筋や下半身の真裏、足裏、足の内側などを通り、
その花は耳(聴覚や三半規管含む)・髪・髄(歯・歯髄・骨髄・脳髄=脳神経系)にあるとされます。

望診法で観るポイントは、
・泌尿器系は、顔の中では前頭部の髪の生え際や、眼の周辺、
・生殖器系は、鼻下の人中、ほうれい線内側の口元や、顎ラインです。

今まで行ったカウンセリングを通して、
これらの部位や機能が生まれつき弱い方は、怖がりさん(安全志向が強い)が多いように感じます。
 

そして、これは私の解釈ですが、
腎・生殖器って「喜怒哀楽」の感情の根本である、快・不快 を生む臓器だと思うのですよ。

「おむつが濡れて気持ち悪い」という、空腹と比べてすぐに死ぬわけではないけれど、「なんか気持ちが悪い」って言う「不快」を初めて覚えるのが、排泄口周辺の皮膚感覚ではないかと。

この感覚の延長線上に、着心地、座り心地、住心地・・・居心地へと、自分の「快」を追求する感覚が磨かれていく。

「布ナプキンと紙ナプキンの肌さわりの違い」
「これ好き」「これはいや」
「これがやりたい」「これはやりたくない」
そういう、個性を支えるのは単純な感覚が土台になっているのではないかな、と思うのです。

パートナーとの体の相性(運気の適合)を感じるのも、骨盤周辺の血流や筋肉、生殖器が発達していないと、難しいですよね。
「本当に好きかどうかわからない」とか。
この辺、思考でガチガチだと骨盤周辺も硬いので、パートナーと愛し合うのも、もしくは別れる決断力も、まずは自身を温めほぐしていくことが「肚を決める」上で大事になってくると思います。

腎が元気になる方法

「自分がしたいことがわからない」という方は、骨盤周囲の感覚を大事にするのが第一歩。
・温める
・骨盤の歪みをなおす
・坐骨ほぐし
・布ナプキン
・ふんどしパンツetc.

骨盤は頭蓋骨と連動して全身の骨格を調整しているので、
骨盤がほぐれていくと、眉間が開き、柔らかい血色の良い表情になっていきます。
・頭痛
・めまい
・歯の食いしばり
・肩こりetc.
そういった頭側のトラブル解消も、骨盤ケアが有効です。

 

体の中に流れる気と、居住空間に流れる龍脈(風水で言う気の流れ)はつながっています。

・おでこは天運の入り口ですから、玄関や靴箱。
・口元や顎ラインは、体にとって栄養物質が最後にため込まれる部分を表しているのですから、家の中でも最奥で物を貯め込んでいる場所を。
・泌尿器は水回り、床全体、薄暗く寒い場所、
・生殖器は寝室、アンダーウェアの質の見直し、保管場所の整理etc.

それぞれ掃除し、陽の質(太陽光・お香・照明)を取り入れて。

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「トイレ掃除するとお通じの出が良くなる」と言われるように、
家の気を整える行為は、体を整えることと同義です。